腰痛とわたし 鍼治療編

日々の雑日記

腰痛って本当に辛い。

20代にギックリ腰に初めてなってから、定期的にギックリ腰になり、30代のある時期は毎年のようにギックリ腰を繰り返していた。

そして、ギックリ腰が癖になってしまい、何度も繰り替えるようになるとそれが坐骨神経痛になり、最終的には椎間板ヘルニアになってしまった。

個人的には坐骨神経痛の時期が本当に辛かった。私は右足全体が坐骨神経痛で痺れるようになり、特に太ももの裏側に刺激があると足全体に電気が通ったような激痛を感じる。座るともう何とも言えない激痛なのだ。伸ばしても痛い、曲げても痛い。寝ても立っても座っても何しても右足に激痛が走り一時期は「このまま治らなければ死んでしまいたい。」と思ったほど痛かった。痛みで自殺を考える人の気持ちがよく分かった。それくらい痛みって苦しい。

そんな、ギックリ腰を毎年のように繰り返し、そこから坐骨神経痛、椎間板ヘルニアを発症し、人生に絶望した私の「私には」効果のあった治療方法を時々ご紹介します。

鍼治療

「鍼様様」です。もう、この鍼と出会えなければ私、死んでたかもしれない。ギックリ腰からの人生代々のピンチ、坐骨神経痛で立てない、寝れない、座れないと何しても激痛だった時の私を救ってくれたのが「鍼治療」でした。

この時の先生には一生頭が上がりません。苦しみから解放してくれたのは宗教でもなんでもなく「鍼治療」だった。

鍼治療はその前にも何度も行ったこともあったし、治療院を変えてみたこともあったけれどこれと言った効果を感じたことが無かった。ただ、その時はあまりにも辛い痛みに藁にも縋る思いで目についた治療院に行ってみた。

その時の私は死んだような、この世の終わりのような顔をしていたと思う。そして「どうせ今回も効果ないだろうな」と諦めの気分だった。そしてそういう態度をしていたと思う。とにかく心身ともに余裕が無かった。

私は右側が特に痺れ、痛みが強く足先まで電気が走ったような痛みがある坐骨神経痛だった。治療台にうつぶせになると先生が右のお尻のちょうどえくぼのように窪んだ箇所を触った。それが驚くほど激痛だった。あまりに痛くて本当に声が出た。

「軽くしか触ってませんよ。」と先生は言うが先生の手がびっくりするほどピンポイントに痛い箇所をつく。声にならない激痛が走る。絶叫する私に物ともせず先生はぐりぐりとその絶叫ポイントを押してくる。先生曰く「軽く触ってるだけ」本当かよ!めっちゃ押してるんじゃない!と思うほど痛い。その激痛ポイントが1か所ではないのだ。先生が触る度に激痛で、声が出る。そしてそのポイント中心に鍼を打たれる。鍼を打たれるたびに「ぐは」と漫画のような声が出る。しまいには痛みで暴れる私を助手さんが押さえつけていた。だって本当に痛かったんだもん。そして「痛いって言ってるでしょ!!!」と痛すぎて先生に声を荒げる私。詳しい事はわからないけれどお尻からつま先、そして腰、背中、おなか(これは便秘の事も相談したので)満遍なく鍼を打ってもらい、鍼に電気まで流された。電気で鍼が動くたびにまた痛い。

1時間ほどの治療が私には拷問のようで最後は泣いていた。本当に涙が出た。

治療が終わると、足に力が入らず立てない。スタッフの方々に支えてもらいながら待合室に戻り、白湯を渡された。

「こんな痛い治療は初めて」と呆然としてしまった。ただ白湯は美味しかった。

そしてその夜、寝ようと思いベッドに横になって恐る恐る足を伸ばしてみると痛くない!今までは足を伸ばしても痛みを感じ、ギックリ腰で横向きにもなれず、どうにもこうにも熟睡出来なかった。それが足をまっすぐにしても痛くないのだ。その日は久しぶりにちゃんと寝ることが出来た。

これは効いてる!

まだまだ坐骨神経痛の痛みは続いていたが、寝れるだけでもありがたい。即効性と効果を感じた私は一週間後予約をお願いした。

2回目も激痛治療だったが、1回目ほどではない。泣いてもないし、暴言も吐いてない。これは改善していると身をもって感じた。

それから私は週1回のペースで約2年近く通っていた。坐骨神経痛は数か月ですっかり改善し日常生活が難なく送れるようになっていたが、当時毎年ギックリ腰をしていたので予防のために通っていた。本当にこの間、鍼治療しか通っていない。おかげで通っていた時にギックリ腰が再発することも無く、スポーツまで出来るようになっていた。そして足を組まなくなった。座ると足を組んでしまっていたがそれが無くなった。おそらく筋肉のバランスが均等に取れるようになったのではないだろうかと私は思っている。

時折助手の方が治療してくれるのだがやっぱり違う。ツボなのか何なのかわからないが、ピンポイントで「そこそこ!」というポイントに鍼が刺さらないのである。先生が刺す鍼は説明が難しいが「そこです!」というように痺れというかそういう感覚がある。プロの技。ゴッドハンド。

残念ながらその先生は引退され、もう鍼治療はやっていないらしい。ギックリ腰再発した際に、お願いしてみたがもうやらないとのことで断られてしまった。残念極まりない。またゴッドハンドを探す旅に出なければならない。

もう痛みのない生活がいかに幸せか。健康な体がどんなに大事が身を心から感謝する日々だ。

ただ、残念ながら並行して治療してもらった便秘は解消することなく今に至る。

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